研究テーマ
交通計画,都市計画,都市形成史,空間計画,都市設計といった専門領域において,街路と広場,駅と街,国土の広域的文化圏と復興といった対象と,さまざまなスケールの都市を対象に,行動観測,数理的な手法や史料解析に基づく基礎研究を行い,現実の都市空間の計画や都市設計の実践,大規模交通管制システムや自動運転連動型シェアリングサービス,マルチスケール都市シミュレーションの実装と都市と交通に関わる基礎理論の構築を目指しています.
研究テーマや研究手法,実践の例
行動観測: Probe Person調査とBluetooth計測機 |
数理的手法: 空地形成モデル |
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史料解析: 津波常習地域の都市形成史 |
都市設計の実践: 松山市花園町通りの道路空間再配分 |
シェアリングサービス: 貨客混載の自動運転車サービス提案 |
マルチスケール都市シミュレーション: シミュレーション計算による人と車両行動の再現 |
研究と学習プログラム
研究と学習プログラムの流れ
研究の進め方ですが,交通・都市・国土学研究室では基礎ゼミを重要視しています.スタートアップゼミ(2022の例)では学生さんが新しく入ってきた学生さんにプログラミングの方法や,交通の基礎理論について教えます.また,理論談話会(2022の例)という論文の輪読ゼミも行っています.B4とM1を中心に,交通,都市,時には機械学習や経済理論に関する最先端の論文を読んできて,発表するというものです.
秋学期には卒論と修論の個別相談を週1ペースで行います.自分の発表は大体月に1回程度回ってきますが,全員で集まる場を設け,同期がどのような研究をしているのかを知る機会としています.卒論と修論は12月頃に中間合宿を行って集中的な議論を行います. また定期的にBinNセミナーと研究会を開いています(リンク).海外の研究者をお呼びして,最新の交通・都市研究について学ぶ機会としています. こうした基礎的なゼミを基に,それぞれの研究に取り組んでいきます.
研究室での活動以外にも,就活やインターンに関する支援も行っています.最近だとポートフォリオの添削やOBの紹介を行っています. 卒論は多くの場合,次年度の国内学会あるいは国際学会に出して,国内外の研究者と自分のやった研究について議論する機会を持つようにしています.自分の取り組んだ研究を学外の人に見てもらえる機会であり,知的な交流が何よりの研究の醍醐味だと言えます. また,研究成果を生かす場として,プランニングやシステム開発やプログラミングに取り組むことができますし,こうした取り組みは実際のデザインや事業につながっています(例:付知地域デザインミュージアム,浜通り地域デザインセンターなみえ,松山アーバンデザインセンター).
こうした流れで,基礎をしっかり身につけながら,理論も実践も含めていろんな方向性で成長することができます.
研究室の肖像
修了生・卒業生の卒業の際の振り返りインタビューを「研究室の肖像」としてまとめています.ぜひ,ご一読ください.
・2020年研究座談会 その1
・2018年研究座談会 その1
・2017年研究座談会 その1
・2016年研究座談会 その1
・2012年研究座談会 その1 その2 その3 その4 その5
Q&A
Q1: 研究テーマはどのように決めるのでしょうか?
A1: 教員と相談の上,みなさんの持つ興味関心に合わせて決定します.
Q2: プログラミングができません.論文を読むのも初めてです.大丈夫でしょうか?
A2: 4〜5月にプログラミングのレクチャーを含む「スタートアップゼミ」を行います.また夏学期に「理論談話会」では割り当てられた1本の論文をじっくり読みます.最初は皆できないものですが,コツコツ取り組めば,ある程度のことは出来るようになりますし,教え合うカルチャーなので心配は不要です.
Q3: 研究に打ち込みたいのですが,生活のためにアルバイトをしなくてはなりません.
A3: 研究室では独自の奨学金を導入予定です.貴重な研究の時間が取れるよう,教員スタッフ尽力していますので,遠慮せずに相談してください!
問い合わせ
回遊・復興・避難・推定・制御・最適化・駅計画・都市史・自動走行・転移学習・サーチ理論・行動モデル・都市モデル・都市計画/設計など都市と交通の研究に関心のある方は気軽に本郷の研究室までお越しください。
希望者の方は,お気軽に,メール(担当:羽藤・黒田)をお送りください.(連絡先:羽藤 hato[at]bin.t.u-tokyo.ac.jp, 黒田 secretary[at]bin.t.u-tokyo.ac.jp)
また,当研究室の所属する社会基盤学専攻では,2023年3月12日に2024年度大学院進学希望者向け説明会・研究室紹介を行います.興味ある方は,こちらから詳細確認・申し込みください.