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2019.06.10

社会連携講座
設置記念フォーラム

開催報告

2019年6月10日,本講座の設置を記念して,東京大学弥生講堂にて 次世代都市-交通デザイン研究体設置記念フォーラムを開催しました.
フォーラムには,森 昌文 国土交通事務次官(当時)をはじめ, 佐藤 伸朗 東京都技監(都市整備局帳兼務)等ご来賓の皆様も ご出席のもと,本講座担当教員の東京大学教授 羽藤 英二 社会基盤学専攻長,東京大学名誉教授で建築家の内藤 廣 氏, 建築家の磯崎 新氏のプレゼンテーションおよび鼎談を通して, 会場の皆様と将来の都市-交通デザイン像を共有しました.

プログラム

来賓
森昌文|国土交通省事務次官
佐藤伸朗|東京都技監(都市整備局長兼務)
井上和幸|清水建設株式会社 代表取締役社長
挨拶
浅見泰司|東京大学大学院工学系副研究科長
研究課題紹介
「東京2050+」羽藤英二|東京大学教授
基調講演
「都市のイメージ」内藤廣|建築家・東京大学名誉教授
「Urban Apparatus」磯崎新|建築家
鼎談
磯崎・内藤・羽藤
国土交通省事務次官 森氏によるご挨拶. 本研究体の産学連携による取り組みの進展に対して, 大きな期待を寄せてくださいました.
本研究体のミッションである東京計画2050+のコンセプトを示す羽藤. 首都と地方で極大化する問題意識を下敷きに,遷都から展都へ, 東京計画1960の読み解きから,粒子化する交通を基盤とする 海の手線構想と100の界隈プランによる次世代都市像の論点を 提示しました.
内藤廣氏からは,国土交通省事務次官の前でも怖気づかずに 皆が自由に都市の未来を語れること,専門性を閉じずに, 高校生もおばさんも議論をして,都市を語ってほしいという思いを 冒頭にお話いただきました.講演では,志摩の仕事で気づいた ドーマン・セーマンという海女の魔除け風習, 山手線ネックレスの東京像,身体性と情報をつなぐ 次世代都市-交通デザイン研究体の方向性が示されました.
磯崎新氏からは,イランのパーレビ国王の下で取り組んだ プロジェクトの中で,ルイスカーンと丹下健三という二人の 巨匠の相克を纏め上げた自身のプランを皮切りに,海市から鄭州, X,沖縄へと続く驚くべき都市デザインの仕事が, ウルブスとキビタスをめぐる対話を交えながら示されました.