研究室TOP講座2013sheffiゼミ2013

概要

都市生活学・ネットワーク行動学研究室で、Yossi Sheffi著の"URBAN TRANSPORTATION NETWORKS"(?Yossi Sheffi, URBAN TRANSPORTATION NETWORKS, Prentice Hall,1985 )の輪読ゼミを行います。利用者均衡配分の概念、数学的な最適化問題の基礎、解法アルゴリズムなど交通量配分の基礎を学びます。

日程

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 時    発表担当者 タイトル               
4月26日(金) 
18:15-20:00 今泉 第1章 URBAN TRANSPORTATION NETWORKS ANALYSIS
  第2章 BASIC CONCEPTS IN MINIMIZATION PROBLEMS
  第3章 FORMULATING THE ASSIGNMENT PROBLEM AS A MATHEMATICAL PROGRAM
5月17日(金) 
07:00-11:00  今泉 第4章 REVIEW OF SOME OPTIMIZATION ALGORITHMS
  今泉 第5章 SOLVING FOR USER EQUILIBRIUM
  若林 第6章 USER EQUILIBIUM WITH VARIABLE DEMAND
5月21日(火) 
07:00~10:00  今泉 第7章 TRIP DISTRIBUTION AND TRAFFIC ASSIGNMENT MODELS
  第8章 EQUILIBRIUM WITH LINK INTERACTIONS
  第9章 SUPERNETWORKS-MODELS OF JOINT TRAVEL CHOICES
5月22日(水) 
  今泉 第10章 DISCRETE CHOICE MODELS AND TRAFFIC ASSIGNMENT
伊藤 第11章 STOCHASTIC NETWORK LOADING MODELS
  浦田 第12章 STOCHASTIC NETWORK LOADING MODELS

発表

#1 URBAN TRANSPORTATION NETWORKS ANALYSIS

#2 BASIC CONCEPTS IN MINIMIZATION PROBLEMS

#3 FORMULATING THE ASSIGNMENT PROBLEM AS A MATHEMATICAL PROGRAM

第一章では"利用されている経路の旅行時間は利用されていないどの経路よりも小さいかせいぜい同じ"という利用者均衡配分の概念を導入している。第二章では数学的な最適化の 手法の整理を一変数から多変数、制約なしから制約ありの問題へ拡張して行っている。第三章では配分問題を等価な数学的問題に置き換えそれを解くことで第一章で説明した 利用者均衡状態が満たされることを示している。

● 発表資料(pdf)
● 議事録

#4 REVIEW OF SOME OPTIMIZATION ALGORITHMS

#5 SOLVING FOR USER EQUILIBRIUM

第四章では最適化のアルゴリズムのレビューを行っている。特によく用いる凸結合法について詳しく解説している。第5章では凸結合法を用いて簡単なネットワークでの計算例を示している。

● 発表資料
● 議事録

#6 USER EQUILIBIUM WITH VARIABLE DEMAND

第六章では今までOD間のフロー数が固定されていた条件を緩め、旅行時間に応じて需要が変動する場合を扱っている。また、ネットワーク表現を工夫することで需要固定型と 同じように解くことができることを示しそれを手段分担モデルへと拡張させている。

● 発表資料
● 議事録

#7 TRIP DISTRIBUTION AND TRAFFIC ASSIGNMENT MODELS

#8 EQUILIBRIUM WITH LINK INTERACTIONS

#9 SUPERNETWORKS-MODELS OF JOINT TRAVEL CHOICES

第七章では出発地から発生する旅行者数、目的地へ到着する旅行者数が固定されており、どれだけの旅行者がどの経路を用いるかという問題を扱っている。第8章ではここまで リンク間相互作用がないと仮定していた条件を緩め、現実のリンク間相互作用を考慮した配分モデルについて解説を行っている。9章では今まで扱ってきた需要変動型、配分、分布 などの複数モデルの組み合わせについて扱っている。この場合もネットワーク表現を変化させることで解くことができる。

● 発表資料(pdf)
● 議事録

#10 DISCRETE CHOICE MODELS AND TRAFFIC ASSIGNMENT

第10章では確率的利用者均衡配分を扱う上で重要となる離散選択モデルの解説を行っている。確率的均衡配分では、経路ごとの旅行時間を知覚旅行時間ととらえ個人間で 異なるとしている。知覚旅行時間をもとにした期待知覚旅行時間を用いるとブラエスのパラドクスと同様なパラドクスが起こることを解説している。

● 発表資料
● 議事録

#11 STOCHASTIC NETWORK LOADING MODELS

確率的配分も問題として経路列挙、経路別選択確率計算は困難であるとし、logit型、probit型の ネットワークアルゴリズムを紹介している。

● 発表資料
● 議事録

#12 STOCHASTIC USER EQUILIBRIUM

確率的配分の等価な問題として定式化しその解法アルゴリズムとして凸結合法以外にMSAを紹介している。

● 発表資料
● 議事録