【デザイン競技】U-30復興デザインコンペ2020
ポストコロナの都市像を描く
概要:COVID-19 の感染拡大では、経済的損失、地域とのつながりの断絶、格差など、近代化によって築かれてきた現在の社会システムや都市空間のあり方に対するゆらぎをおこっています。歴史的にも、感染症はその被害の広域性と継続性などから、都市の在り方を大きく変える契機となった事実が認められます。例えば19 世紀欧州でのペストやコレラなどの流行は、公衆衛生という概念を生み都市計画へと発展しました。そしてスラムクリアランスとインフラ整備を持って近代的な都市の骨格へと造り替える契機となりました。
今回のCOVID-19 の感染拡大下において、既に、働き方、暮らし方、文化活動、社会サービスや情報、移動が、長い時間の中で私たちが形成してきた従前の形を変えつつあります。このような変化は、IT 技術の発展に加え、人口減少や高齢化、縮退局面の時代にあることとも無関係ではないでしょう。また東日本大震災から 10 年目を迎えようとする中、南海トラフ地震や首都直下地震の事前復興に向けた接続点を見出し、ウイルスとともに歩まざるを得ない私たち自身の未来に向けて,次の都市像を描くことはできるでしょうか。
これまでの都市の空間ー場ー領域のあり方を批評的に捉え、ポストコロナの都市像を提案してください。
応募資格:30歳以下(2020年3月31日時点)の学生・社会人(個人・グループは問わない)。
ただし、1人が応募できるは1作品までです。(個人が複数のグループに所属して、それぞれから作品を応募することは不可)
審査委員:
審査委員長 内藤廣(建築家)
副委員長 宮城俊作(ランドスケープ)
審査委員 乾久美子(建築家)、高橋一平(建築家)、千葉学(建築家)、野原卓(都市計画)、羽藤英二(社会基盤)
審査方法:提出パネルを基に一次審査を実施し、一次審査通過者を対象に、二次審査(公開)を行う。
賞:復興デザイン最優秀賞1点、優秀賞2点程度
提出書類:作品パネル(A3版2枚、横使い、pdf形式)
応募方法:メール本文に、①応募者全員の氏名と所属,学年(学生の場合)、年齢、②代表者の連絡がとれる電話番号とメールアドレスを明記の上、提出書類を添付し、下記問合せ先のメールアドレスに送付ください。
作品パネル提出の際、データが重い場合は適宜、データ共有サイトや、クラウドストレージサービスに保存してリンクをご使用いただき、リンクをお知らせください。
スケジュール:
2020年9月30日 応募締め切り(23時59分までに提出)
2020年10月末頃 1次審査結果発表・通知
2020年12月5日 U-30復興デザインコンペ最終公開審査
主催:復興デザイン会議
問合せ先:imoto.saori@nihon-u.ac.jp(井本佐保里|日本大学)
FAQ
※いただいたご質問をもとに随時、更新いたします。
Q1: 昨年度の応募者数を教えてください。
A1:昨年度は、16点の応募がありました。
Q2:ポストコロナとは、コロナ収束の後という意味でしょうか。
A2:ウィズコロナ、ポスト‐ポストコロナを含みます。今回のコロナ感染拡大をきっかけとした未来として考えてください。
Q3:二ポストコロナの都市像・・・都市の定義や概念にもよりますが、ポストコロナに都市はあるのでしょうか?
A3:「ポストコロナに都市はない」という未来像もあり得ると思います。そうした点も含めて提案いただいて良いと思います。
Q4:英語での応募は可能でしょうか?
A4:可能です。