はじめに:大山 【概要】 ・交通現象における「差異」と「変化」を捉えたい。 ・「差異」は個体間の違い。「変化」は同一個体が方向性を持って変わること。 ・変動を捉えるとき、観測において長時間の安定状態を調査してきた。 ・しかし、社会における不確実性が増加してきたことなど、これを捉えることが難しいが必要。 ・1断面だけでなく、繰り返しデータの集計を用いる。このときに確率論が必要になる。 ・一義的には定義できない予測困難な現象を把握するときに、確率過程の理解が不可欠だと考えられる。 【質疑】 羽藤:地震の周期みたいな話はあるけど。期待値で扱えば良いじゃん、みたいな話もあるんだが。 柳沼:過程かと言われると難しい。 自分の問題意識の中でどう確率過程の分野を活かすか。 伊藤:どこにいるか(状態)、それがどこに集まるか(遷移)と適用できるか。 羽藤:都市の回遊行動も確率過程ではないかとも言える。 今泉:過積載トラックの頻度。 羽藤:道路が痛むとかはないか。 若林:需要と移動数。ODも確率的に変動する値がある。それをどう捉えるか。車両は位置アルゴリズムで考えているのは、全体からの需要と空きポートとの処理で確率過程が使えるのでは。 浦田:津波リスク。何分後に来るかのリスクの認知に個人のばらつき。 児玉:確率過程がよくわからないが、 伊藤:クリティカルな事象が確率的に起こる、みたいな。 羽藤:何年目のインフラがどれくらい分布しているからとか。 児玉:利用者からするとあんまり考えないかも。 福山:あまり理解できていないが、目的地選択を考えたときは、経路選択とかがあるけど、過程としてはどうかとも思う。 羽藤:周期的な話が過程としてあるかと。 斉藤:配分問題の枠の割当を考えている。2つあると思っていて、1つは予約について、利用する枠について需要のパターンが存在するか。もう1つは、1日の中での枠の使われ方の変化において。 柳沼:やっぱりマルコフが思い浮かぶ。マルコフ連鎖配分とか。観測した後のフィルターの話もあるし、MCMCも確率過程かと。昔勉強したときは金融の本を勉強した。そういうイメージがある。 大山:場所の遷移について、個人の中でも同じ条件でも結果が違ってくることもあるから、そういうことかと。 羽藤:確率じゃなかったらシステムのオペレーションは簡単。ゼミを通して手法論を学んでほしい。