■ネットワークローディングモデル 確率的配分モデルの現実ネットワークへの適用では経路列挙が困難。2つ取り 上げる。(1)logit型選択、(2)probit型選択 ■ロジット型選択配分(Dialアルゴリズム) 起点からの所要時間→終点からの所要時間→リンク尤度の計算→リンク重みの 計算→リンク交通量の配分のアルゴリズム。 ■プロビット型選択配分 リンク所要時間に正規分布を仮定。乱数発生によるサンプリングにより所要時 間を求め、最短経路に配分。 ■ロジット型の課題 重複経路に過大に配分される問題と、所要時間の差分のみで配分結果が決まっ てしまう問題。プロビット型では経路重複や所要時間比率を考慮できる。 ・ロジット型でリンクの尤度関数で起点と終点の両方から設定する理由は? (浦田) 1つは交通量配分する経路の集合を限定するため。あさっての方向に行く経路 は除外する。もう1つは最短経路上からどれだけ離れるかを表すため。 ・ネットワークローディングモデルとはどういう意味?(浦田) ネットワーク上で条件を読み込んで、交通量を流すという意味ではないか。 ・収束の取り方の意味は。プロビット型で1回目試行と2回目試行がたまたま同 じ結果なら、そこで計算が終了してしまうのでは?(若林) 収束条件は各リンクについて、m回試行の平均とm回目の結果の差分を取ってm で割っている。ただm回目とm-1回目の配分交通量の差分を取るよりは頑健。た だ、実ネットワークではまずあり得ないが、1回目・2回目で計算がたまたま終 わってしまう可能性は残る。 ・ロジット型はどこからロジットと言えるのか(大山) ロジット型では経路の所要時間の差分で選択確率を判断する。リンク尤度は最 短経路より余分に掛かった時間の指数をとっていて、それが経路上のリンクで 積み重なる。 ・プロビットではリンクの相関は共分散行列で考慮できる?(今泉) できる。多変数正規分布から抽出すればいい。