増田:ケーススタディでは人口のデータはどう扱われているのか。 加藤:対象とする全ての世帯をモデルに入力していると考えていた。 渡邊:新しいアプローチでriはどのように捉えられているのか。 加藤:エリクソンモデルと一緒だと思う。L&Kにも似ている。新モデルの2点では等しいとせずに関係式はあるという想定。関係式のパラメータを作って推定する点が新しい 渡邊:実際のriを推定できるようになるということ?実際のvalidationで確認できたのが良い。テーブル2でシグマが負になっているのが気になる。それだとRIの生成がうまくいかないと思う。 大山:選択確率は一つの土地に対して世帯を選ぶ形になってる(Bhi)。いろんな場所で一つの世帯が入札することもあり得るのでは。個人が土地を選ぶのとは違う。土地に対して入札する世帯集合がどう設定されているのか。 大山:取引しうる人の集合はどうやって決めるのか。本来は個人がどの場所を選ぶかという買い手側があると思うので、そのモデルとの関係性が気になる。オークションモデルとは別に買い手モデルがあるはず。それがあればHがしっかり現象に即して決まる。 羽藤:マーケットをどのような変数で入札行動を見るのか。富裕層が入札可能性を持っている土地はどういう土地なのか、同じコミューンのなかで高いところを買おうと思うのか、買えるところを全部bitするのか、という想定が見られなかった。 それぞれの地主が買う買わないを選択する中で、一つの主体が複数の土地を対象に入札する場合を想定できていないため問題がある。 ケーススタディの分析で一般化してしまっているところは気になったが、オークションを取り入れている点で面白い。