#前田 白井・小川・奥田・林) ①完全消費保険仮説について.「災害による損害などの家計への得意な衝撃は,消費に影響を与えないはず(損害を被る世帯はごく一部)」の「ごく一部」が成り立たなくなったらどうなるのか. ②効率的なリスクシェアリングが借入と支援金で実現するということだが,どういうふうに?保険なしでそのような状態が実現するメカニズムがあるのか. 前田) ①「災害による損害などの家計への得意な衝撃は,消費に影響を与えないはず(損害を被る世帯はごく一部)」は一般的に言えることで,完全消費保険仮説に落とし込んだ時どうなる,という話.「ごく一部」というのは,リスクシェアリングの範囲にもよるが.消費を減少させたと答えるのは相当.そこまで消費は減少しないはず,という一般的な説. 小川) ある程度広い範囲で効率的なリスクシェアリングが成り立っているならば,消費効率は変化しないということ? 前田) 狭い範囲だとしても,損害を被った世帯だけ消費が減るのはおかしい,ということ. ②支援金は損害の大きさに相関しているのでわかりやすい.担保なしで借り入れられたら,貸す側もお金が返ってこないリスクを負うため,そこでリスクシェアできる.この時はそれが許されていなかった(担保があった)ということ. 金田,黛,加藤,倉澤) 効率的リスクシェアリングの定義は、定量的なものだと思うが、今回はアンケート、定性的なものでしかない?それってどうなんだろう。実際のデータとずれがあるのでは? 羽藤) 分布が大きそう。 金田) データが弱いと、黛さんおっしゃってったが。 黛) 借入制約があった/ないの二択しかないのは、リスクシェアリングレベルの均衡に対して、定量的な概念を論じるのは際どいのでは。 羽藤) それがわかっても商品の設計には関係ない. 保険商品は結局コマーシャル側の露出で決まる保険と、火災保険のデフォルトで決まるところが高くて、事後的に確率分布は決まる。 確率分布が明示的にわかってないわけではないし、重要視した議論をなぜ金田さんは必要と思ったのか。 交通だと需要予測ができるが。保険だと払うタイミングで確率分布に決まってくる度合いは少ないと思うが。 金田) 個人的には当たり前のことを言っている気がする。 羽藤) それは筋が良いと言うことでは。 金田) 最終的な結論に驚かない。 羽藤) オチが欲しいと言うこと?さすがお笑い。地震保険は国。与信を誰が与えてる、災害規模によってシェアリングのデザインの仕方が変わってくるみたいな話ができる。 増橋) アンケートで本当のところがわからないのが気になったと言う話があったが、卒論の続きでやろうと言っていた潜在変数の話もあったように、タイプ1~3の3つ、本当は性別や職業、学歴、所得状況で減ったか減ってないも大事だが、どれくらい苦しくなったか表明するかが個人属性によって振れてて、バイアスがあるのでは。表明できない人が実はいて。被害が大きかったところにお金が行っててどんぶり換算で助かったかもしれないが。もう1段階モデルを間に入れたらそう言うことが出てくるのでは。 金田) 同じこと思いました。 増橋、近藤、望月、増田、小島、福谷) 9ページのモデル、結局何を推定してる? 前田) 推定結果で言うと、大きく分けて2種類の分析をしている。①クロス集計をやってるだけ。被害地域と被害程度の状況、被害程度によって消費がどう変わったか集計。②③で、借入制約高速の有無によってタイプ分けした世帯それぞれによって、検討課題2のところではタイプわけしたそれぞれの世帯でどういうリスク対処手段をとったか集計。検討課題3では、地区ダミーや年齢を調整した上で、タイプ別の世帯がそれぞれどういう対処手段(借入と支援金に対して)をとっているのか。(3)は順序付きプロビットでパラメタ推定。消費オイラー方程式は、データからは、各世帯がタイプ1か、23かわからないので、それを判別するために導入している。 p.25,26あたりが順序付きプロビットの推定結果。 増橋) 19,20は何を推定? 前田) 推定以前で、クロス集計。推定のためにと言うより、リスクシェアリングの傾向を見るためにしているもの。 近藤) 世帯タイプの判別は、消費オイラー方程式と若林・堀岡のモデルを用いて、この世帯はこのグループにフィット思想みたいなのを考えて振り分けて、プロビットに使ってる? 前田) 値で判別するということ。