■米澤:コードン型・エリア型ロードプライシングの比較(円山) ・ロードプライシングは取り締まりが非常に大変 ・エリア型:通行券バッジを買う感じ ・コードン型:通るたびに料金を課す,関所型 ・今はもっと,ICTを使って,滞在時間に応じて課金する方法なども考えられるが,現実にはやられていない... 羽藤>プライシングをやったときにジニ係数が大きいとは? >プライシングで徴収した税の歳入が旅行者に還元される際の,旅行者間での不公平さが大きいということ.旅行者への還元とは?→スライドp.20 羽藤>エリア型のプライシングの余剰がどこかで頭打ちになるか?なるなら,それが都市の一つのパラメータになる.どこかで余剰は下がらないの? →ソーシャルウェルフェアを見ているので,これは課金エリアを無限に拡大しても下がりはしない. 〇質疑 羽藤>変分不等式に置き換えて解くという最適化問題の解き方がゼミの中では新しい.難易度が高いが使い勝手が良いので勉強したほうが良い 羽藤>プライシングは,所要時間に費用を足して最適化問題を解くだけだが,現実のプライシングは操作できるとか,観測できる,という条件があるので,エリア型・コードン型という問題の描き方を考える必要がある.トリップを分解して書くと,コードンとかエリアの評価ができないから,トリップチェインを書くという必要が出てくる.そういう経緯でこの論文より後に,RLとかが出てきた.トリップチェインにhという媒介変数をいれて最適化問題を解いている点がこの論文の大事なところ.解法的にはこの2点が大事. 羽藤>変分不等式は出原はやったほうが良い. 渡邉>エリア型の方が減るんだーって思った 羽藤>コードンの方が合意は得られやすい.エリア型はその中の都市活動にすべて消費税的に課税されるので,エリア内活動量が減ってしまうという問題がある.コードンをもっと複雑にやるとしたら合意が得られにくい 須賀>社会的余剰とは何か? >余剰は利用者便益のこと.社会福祉 - みんなが払ったお金. 羽藤>余剰の概念は深いのでミクロ経済学の教科書を読んで勉強するといい.余剰はお得感.持ってない人の10円と持っている人の10円は違う. 小関>取ったお金は何に使われているの? 羽藤>とったお金は消費者に配るとか,交通容量を増やすのに使うとかあるから,これも考えて,お金の再配分をどのように行うのか.これが既往研究でどのように扱われているのか.上下分離など,採ったお金をどう再配分するかという合意の下で,課金額は議論されるべき.払ったお金の便益が払った人に帰着する,過剰に事業者が儲からない仕組みになっていないともめることが多い. 出原>ジニ係数がよく分からなかった >曲線のカーブがきつくなると不公平.分子が三角形で,分母が直線と曲線の間の面積 出原>これを交通課金に置き換えて考えるとグラフの面積の意味の解釈は? >課金いっぱいされた人と,あんまりされなかった人がいるということ 羽藤>ジニ係数よく使う.小林さんも使った.サービスが許容されるかどうかはジニ係数の値がよく効いてくる.アドホックだが,評価関数としては分かりやすい. 飯塚>トリップチェインの選択を動学化する意味は? >時間帯ごとの課金などを考えるなら,出発時間をずらす行動を評価したいので,時間割引率で価値関数を割り引いて巻き戻して考える必要がある. 羽藤>土地と税の話にも使えるのか?