■須賀:大山・羽藤,歩行者の活動ネットワークデザイン 羽藤>昼休みの本郷の時空間プリズムは12:10~13:00と,徒歩の移動速度の傾きで決まる.このとき,どこでご飯を食べるのか考える.このときのt+1とは何?早めにご飯を食べるとそのあと教室で友達と話せるとか,学食だと居場所がないとか...価値関数を一番最後から巻き戻して考えて,今の選択をしている. 羽藤>銀天街は歩行者専用道だからもう拡幅できないけど,そこに刺さってる細い街路は拡幅することで,基礎プロで言っているような回遊行動が生まれるというようなことが評価できる. 渡邉>パラメータは設定してるんですか? 羽藤>普通は推定するんだけど,この論文は数値計算に主眼を置いているから,設定している.既往研究でそれっぽい値を決めている場合もあるけど,いい感じの結果が出るように値を決めているともいえる. 須賀>市駅での滞在時間が少し減って,周りのノードの滞在時間が増える.つまり,街路に投資すると,駅から人が出てきて,町場での滞在時間が増える. 羽藤>周縁部にオープンスペースを置くみたいなことはどう入れたらいいの? 須賀>周縁部に滞在可能ノードを置く,リンク効用を増やす. 羽藤>避難だと? 須賀>出発ノードから離れるほど負効用が小さくなる?上下方向でも滞在効用を設定する.そこに混雑効果を入れる.人による滞在効用の違いはこのモデルでは反映されてないが,それを入れることも考えられる・ 羽藤>これはgeneralなモデルなので,駅まちで,とか避難で,このモデルを適用するときには効用関数やネットワークの条件を適切に設定する必要がある. 〇発表後 羽藤>須賀の考えるすごい都市とは?そしてこれはその都市の評価からは遠い?どういう駅まちが良いと思っているの?そして小関さんの思う良い駅まちとの違いは? 須賀>行って楽しいが,混んでいては嫌だし,分かりにくいのも嫌だ. 羽藤>行って楽しいとは?一般的には効用に置き換えられるが,効用が高くなるとは,このモデルではどう記述されているのか.今は多目的と言っていて,一つの層が利益を得て他が不利益を被ることの不公平さを考えているが,須賀の考えるすごい駅と違う気がする. 須賀>人による効用関数の違いは反映されていない気がする 羽藤>あとプレーヤーが複数いる 羽藤>抽象度の高い話はできるが,本当にいってよかったというまちがこのモデルで表現できていない気がする.須賀くんの考える街を表現するモデルを.小関さんは? 小関>駅は楽しさもそうだが,使いやすさも大事.人による使いやすさの違いが含まれていると良いと思う. 羽藤>プリズム制約は最終目的地に対して設定されがちだが,駅の果たす待ち合わせ,トイレのような機能を果たすまでの時間などを考える.駅の果たすベーシックな機能とは? 須賀>乗り換え 羽藤>乗り換えはマルチモード間.それぞれの配置を変えると当然変わる.品川はリニアが入ると接続関係が変わる.それを総合的に評価するのはある.あとは? 須賀>買い物 羽藤>駅中は,制約条件を考えて,割り付けのパレートフロンティアを求めるみたいなのはあり得るかもしれない. 渡邉>駐車場も多目的最大化で考えたい.事業者は駐車場を増やしたい.しかし,駐車場ばかりでは街の滞在時間が減る. 羽藤>それは駅まちでは何? 須賀>駐車場が増えて車が中に入って... 羽藤>個別の利益最大化でやると,街に入って来る人が結局減って,囚人ジレンマのような状況になる.