庄司発表(2016/5/11理論談話会) ●メモ 結論としては容量拡大ではなく混雑税で待ち時間を消すことができる. 混雑コストは本来事故と遅れがあるが,遅れのみを定量的に考える. 混雑を6種類に分類したうえで,今回はボトルネック現象を対象とする. (⇒主に混雑がボトルネック現象に由来しているのではないが、深刻な混雑がボトルネック現象に由来している,かつ数理的アプローチが可能であるため) 遅刻したくない/早くも着きたくないという状態を時間価値で定量化. 個人は時間価値を最大化するようなボトルネック脱出時刻を選択. <個人の戦略> @ 希望時間を過ぎてもいいから少し遅れる?希望時間より早まってもいいから早く着く ●質疑応答 三木:混雑税を導入しても個人の効用は変わらないよね?    待つ代わりに支払っているだけだよね. 庄司:そうです. 羽藤:避難行動に使えないのか? 庄司:Wardropの等時間原則や今回の時間価値最適化など,単純な行動原理で均衡状態を表現するというのがオーソドックスな手法.避難時特有の行動原理を敷くことで、あらたな均衡状態を表現できないか.    個人の均衡の行動原理を詳しくみてみたらインサイトあるのではないかと思って読んでみたが、まあ考え方は使えそうという感じ. 福山:遅くつくことを許容する人と早く着かなければいけない人の割合はどのように決まっているのか?それは個人の行動原理からきているのか? 庄司:時間価値の非対称性から生まれてくる.個人の早く着きたい遅く着きたいという感情は関係なく、ただ時間価値の非対称性からきている結果である. 大山:希望到着時刻が8時40分以降の人はみんな遅れるみたいな結果はどうなのか? 庄司:時間価値の設定を変えれば違う結果が出てくるのかもしれないが、パッとはいま思いつきません. 森田:きれいな式だと思いました. 庄司:この著者は混雑の論文のあとに、オークション理論等を考えている人.    オークションの論文でノーベル賞を受賞. 近松:時間価値の設定は適当っぽいけど、ポイントはそこなんじゃないか?    福山さんも大山さんの質問にも付随するが.