2015/06/27 山本発表議事録 (文責:三木) 近松: 複数 OD を考えることは可能か。 歩行者空間は行き交う人がいるというイメージ。 庄司: ポテンシャルを重ねる? 近松: OD ごとにポテンシャルを作る? 三木: そうすると OD ごとに混雑するところが変わるから重ねるときに相互作用があるのでは? 近松: オートマトンに入る人の人数は? 山本: 1 セルに 1 人になるようにセルを組んでいる。 近松: それなら重ねるときには、ある OD で人がいるセルにはもう入れないというようにすべき? 山本: そうなる。そうするとどうしたらいいんだろう。 庄司: ダイレクティッドナビゲーションフィールドがよくわからなかったのでもう少し説明がほ しい。 山本: α・βはこちらが設定。 αが迂回率らしい。 意味的には、フィールドとグラフが組み合わされているということ。 でも少し考えてみます。 羽藤: なんでこの論文にしたの? 山本: 回遊に関して論文がないかと最初は考えたが、検索しててあまりなさそうだったので、 人の動きという観点で論文を検索して、エージェントベースのモデルはみんなやってそう だったし、空間とのつながりがダイレクトにあるポテンシャルベースがおもしろそうだっ たので選んだ。 羽藤: アイコナール方程式は面白いからこれをやってもいいと思うんだけど、 道後温泉も空間改変すると歩行者の動きがどうなるのかとかやったことあるし、 神戸でも位相モデルを使ってやったことがある。 連続量として粒を表現するのは面白い。うちは基本離散量でグラフでやっちゃうから。 壁があるみたいな表現をしてるけども、壁というのは行けないところということ? モデルの中で、人は動く壁になっているということ? 山本: 人に関しても、セル同士は反発することになっている。 羽藤: モデルの中では、壁と人とは扱いは一緒? 山本: 論文によって違うと思います。 羽藤: 行けないという表現にもいろいろある。物理的に行けないとは言ってても実際は歩道をは み出して歩いてるとか、壁には突き進めないとか。あと、車も歩行者にとっては壁のよう なものだけど、車の方も歩行者に応じて動くなど相互作用があるような場合もある。 この枠組みで歩車共存空間を記述するのは面白そう。 そのときにアイコナール方程式とハミルトンヤコビの方程式というのがあるんだけど、そ れを調べてみて。 山本: 人の流動を記述する枠組みとしてですか? 羽藤: はい。道後温泉の駅前の地図を描いて人があって車があってというときに、アイコナール 方程式だとどう書けて、ハミルトンヤコビだとどう書ける、みたいなのを考えて式を書い てみてください。相互作用の働き方は人と車とで非対称だと思う。 ちょっと手を動かしてみて。 三木: ナビゲーショングラフは見える/見えないの考慮として与えられたということだったが、こ れはどのように働いているのか。 障害物の向こう側のリンクコストを考慮したうえで経路探索をしているならば、その問題 を考慮していることにならないのでは? 山本: 局所密度を実測値ではなく推定値(主観的な値)で与えることで表現しているということ です。