概要: 集落の空間図式と集落形成のダイアグラムについて,本書ではまとめられている.地形的な要因,対外的な要因,シンボルと形成史による要因,中心性を保つ例と中心をなくす例などの様々な集落形成がある.これらは建築を捉えまとめられたものであるが,今後は,都市を捉えるためには,移動・界隈・外と中を分類していくことが必要であろうという議論が行われた. 福山 羽藤:なぜ景観が出てきたのか.    ここでは,街路のネットワークは入ってくるのか.集落の空間図式の定義はこちらの視点から書き直したほうがいい. 羽藤:サントリー二島:この都市の歴史は?船の距離が伸びてきてだめになってきたが,それ以前は島間を結ぶネットワークを生かした国の成り立ちがあった.その中でこの場所に都市ができた.その中でなぜここに作られたのか.日本だったら,海岸沿いに町ができるが,ヨーロッパは豊かだから上にできているのか. 福田:漁業はやっているのか.ぶどうが主産業だったら,海に近くに住む必要はない. 羽藤:交易で設けていたのか?漁業には見えない. 羽藤:a)がヴァナキュラー,b)は支配の構造の中に中心施設を作った(できた)ということか.Bのほうが中心を考えた整合的な構造になっているということか.それは形成史によって,Bは法律でできているが,Aは歴史に影響があり,少し違うのか. Petres,福山:あまり面白くなさそう.羽藤:地形観がない. Calahorra: 旧市街と新市街の話がある.もう少し広域で見た時にどういった影響があるか.マルチスケールシミュレータと絡めて. 羽藤:伝搬や監視の話はソーシャルネットワークの話と関係がある. 羽藤:今日的な境界とはなにか.社会基盤や都市をやっている人に対して,どう示せるか.大きなスケールから見せていく話. TPPとか国境とか.価値があるものは超えていく.これを流動の視点からとらえなおすとどうなるのか. その中に経路選択が落ちてきて,,ノードとノードがあって,ノードの外があって,移動があって..そういった概念整理がいる. 建築の話ではなく,都市の話,街路の話につなげなくてはならない. シバーヌ:地べたは同じ高さか. ガルダイア:谷にあるのか.ミナレットが全部の住宅から見えるようにするとこういった都市構造になるのか.最適化問題で解けるのか.高さベースでコントロールした立地ということか. 羽藤:内と外なので建築である.建築の延長上で都市を捉えるということか.外と内という考え方は都市もある.移動の概念がない.それをいれたときにどう変わるのか. 福山:分析は空間のあり方であるが,移動の話をすると,都市が発展する過程として,速度の違い・公共交通の話とか,景観でとらえるのと違うネットワークが生じる.ヒエラルキーや空間性をいれることが必要. 羽藤:ある種のものが外挿される.その時期やスピードが都市の形成史においては重要である.教会が外挿されたり,駅であったり,さらに車が外挿される.日本の都市では,江戸の城下町に対して,車が外挿されたが,堀が道路に置き換わった.そういう話はないし,ヨーロッパの都市はこの文脈で読み取れるところがある. 最初に興ったところがどこかというのがヨーロッパは残って,日本は残っていないというのはなにか.ヨーロッパは元のスケールを生かして,車を排除するという施策がある.スラム化して車が入ってこなかったという話がある. 東京2050+ 羽藤:東京の100の界隈が福山さんが言っていた界隈か. 羽藤:土木の都市の理屈は都心と郊外.国際だと港湾である.都市の中にまちや界隈がある.それに対する考察が福山さんの発表. 界隈は地形に沿っている.教会などの文脈的な話があるが.日本の界隈を読み解くときの記号・中心性をどう設定するか. 江戸期のインフラ,地形インフラをどう捉えるか.そのスケールが重要.海外の都市から読み解いて,日本の都市の読み解きにつながって,理解と計画につなげたい.江戸期のインフラは地形を最大限に活用している, 集落と集落の関係の捉え方と,都市に関する移動をとらえて,まとめられるといい. 福山:駅ができたことによる町,のスケールの話がある.それ以前からある町のスケールは変わる. 羽藤:渋谷は,駅が乗り換え需要を生じ,開発が進んできたが,その過程で地形の読み解きが行われ,整備されてきた. 超高層や再開発ができるのだが,その背後には地形にあわせた空間があって,,というのをどう捉えるか.それは社会基盤を構成するというときにどうかかわるのか.変化というのをどう捉えるかである.あとは,回遊性の話もある. 大山: 日本の都市だと来訪者や移動が中心で界隈ができるが,福山さんの話では,行為が界隈ができている.2050のときに,生活の中心としての界隈はどういったイメージか. 羽藤: 日本は教会や港がないが,どう捉えるか. 大山: 川沿いの○はどういう意味か. 羽藤: 線上でつながっているというのは,日本の特徴であって,そこに至るためのPublic Transportは日本が優れていて,それをどう再構成していくのか. 最初のページからどう話をつなげていくか.歴史の話は重要である. 福田: 水の遺産というのを具体的にどういった活動につなげいくのか. 福田: 集落と都市という区別はしないのか. 洪水にあったから高層にしたというのは都市だから成立する話なのか.生業との結びつきということもある. 羽藤: 都市の起源は,交換が起こっているということ.現代は一次産業と切り離されている,空間からも切り離されているということ.だが,切り離されて終わりということはない.物理的に歩くということが,効用関数やアクティビティの選択とどう関係があるか.