7神戸市街路空間再編 ■界隈性 ・センター街,元町商店街などの線的な商店街,凸亭など面的なディストリクトがある. ・アーケードはにぎわっている.南京松は少し猥雑.旧居留地は丸の内のように大きめのグリッドになっている. ・メリケン,ハーバードは海側の公園という感じ. ・異人街では昔の建物が再利用されている. ・シティループバスでこれらの界隈をつないでいく. 羽藤:東側は大阪がある.尼崎とかだと結局梅田に出てしまう. 山崎:神戸は六甲山という山があって,裏にニュータウンを作った.山を削って人工島を作った. 羽藤:山際線は暮らしづらい.海側に移る話が合って,マンションとかできている. 池田:北東に緑地がある.そこがいい. 羽藤:海があって山があってという場所をどういう風に解くのか. ■回遊性 プローブパーソン調査で鯉川筋を通った9人のデータを分析,類型化: 1.鯉川筋を通ってセンター街に入る. 2.元町商店街から鯉川筋を南下.センター街を通らない. 3三宮センター街から鯉川筋を通って元町駅に 4.神戸市役所から鯉川筋を通って元町商店街へ. 5.三宮 ・旧居留地とのつながりが薄い.モニターが高齢者だからか. ・直線的な移動が多い. ■コンセプト ・各界隈との連携による街路デザイン: 恋川筋の歩行者空間を考えるにあたってゾーニング.海山への景観軸を確保.各地点での滲み出し. ・「包む」:駐輪場を木を利用して隠す,屋根を利用して隠すなど. ・バスルート:恋川筋の中まで通っているのをなくし,昔使われていた大丸の裏を利用. ・最終的に京阪神の中での神戸の位置づけを行いたい. ■質疑 鈴木: 恋川筋を通る人は海まで近づく人がいないイメージ. 羽藤: ちょっと距離があるというのが問題かも.入ってくるところ,出ていくところが違うのが面白い.GPSの精度が悪い.確率過程が生きるかも 柴田: 京都・大阪とは異なる戦略を行うのか. 羽藤: カラーが違う.駅ひとつとると似てくる. 柴田: 効いていた感じだと海か山か.近いなりに距離があるのでどうするべきかということが気になる. 山崎: 都市間の張り合いがある気がする.町の重心が三宮まで移動していって,神戸内でも争いがあるイメージ. 仲西: 海に近づくと殺伐していく.海への景観軸は見えるのか,見えると機能するのか. 芝原: 見えないなりには軸を持たせる必要がある. 羽藤: 山の反対には海がある.東京は地下鉄の駅の看板でオリエンテーリングしている.神戸の人は六甲山との距離.阪高をビックディックみたいにするという話はある. 柳沼: バスネットワークのコンセプトは何か. 芝原: 基本は既存と同じ.恋川筋を通っているものを大丸のうらを通すようにした. 柳沼: 界隈から界隈に移る確率みたいなのがあってそういうのに注目してもいいかもしれない. 羽藤: 今は界隈間の推移確率はゼロ.市民の人は商店街の中で動く感じ.OD表みたいな感じで歩行者ベースの分析が重要. いずみ: 地理的なまとまりがある中と外で明らかに違うところがあって,そこが大事な気がする. 羽藤: 間の境界にポイントがある気がする. 大山: リンチの中でディストリクトが意味が分からないけど,神戸ははっきりしている.恋川筋をつなげることで横方向に広がって海側への移動がなくなってしまう可能性もある. 藤垣: 路線図で800mくらい飛ばしているところがある.横浜とかだと200m位こまめに配置されている.旧居留地の中でも博物館とかいろいろある. 羽藤: ウミエを町に開いた形にする. いずみ: 街中のバス停.ビルバオのバス停が街路の中にうまく入り込んでいる. 羽藤: 真ん中に公共交通,外に車という選択肢はある気がする. 柳沼: バスルートの最適化は南米でよく研究されている. 藤垣: 南米では,通勤交通として使われているので研究されている. 伊藤: 界隈の計画を立てる時に,なぜできたのか類型化することは可能.界隈の成り立ちを組み込むことが重要. 羽藤: 界隈は拡げない方がいい.もともとあった界隈の周辺のぬけのところで店が出てきてもいい.プランニング的にはゾーニングが主流だが,ドット的な計画があってもいいのでは. 大山: 旧居留地の位置づけが難しい. 伊藤: バスルートは1ルートでいいのか.認知的に何処をつないでいるか分からない.明確化すべきでは. 仲西: 歩行者というスケールを考えると,恋川筋へのエントリーポイントが大事な気がする.元町で降りて北から入るか,三宮からセンター街を通って東からっ入るのか. 浦田: 計画として恋川筋に来させたいのかどうか.問題意識としてどう位置づけるか.鉄道より北側につなげたいなら歩行でという考え方もある. 若林: 路線バスとシティループバスの役割の違いがあるといい.このスケールだと自転車という選択肢もあるのでは. 池田: 旧居留地は界隈性が際立っているイメージがある.どこから入るのがいいか考えると,鯉川筋は堅いイメージで,何処から入っても中華街の賑わいのイメージがあるので,旧居留地の静かなイメージと合わないかも. 芝原: 現実の問題を扱うのは初めてで,交通の話を考えるのは難しい.どこまで想定するか何を求められているのかがよく分からない. 浦田: 窪田先生が講義で言っていたが,縦と横の話があって,芝原にすべての横を求めているわけではないので出来るところをやるといいと思う. .