---------------------------------------------------- 発表者:浦田 論文: Fukasawa, R., Longo, H., Lysgchoa, E., Werneck, RF. : Robust branch-and-cut-and-price for the capacitated vehicle routing problem, Mathematical Programming, Vol. 106, No.3, pp. 491-511, 2006. (配送経路の最適化) ---------------------------------------------------- ■はじめに 何がロバスト? もともと1959年からvehicle routing problemの問題は取り扱われている.この論文 では2004年に登場したbranch-and-cut-and-priceの解き方を少し変えたもの ブランチ=枝をどう分割するか カット=グラフ理論における分割集合 プライス=ラグランジュの未定乗数法でλを求めて重みづけ ■条件設定 センターのデポから出発してデポに帰っていく. ネットワークG=(V,E),車の数,頂点Vの数(エッジE),需要,キャパシティデータを 与えて14経路を最適化. 切れるというのがポイント. 今泉: あらかじめ通らないといけない経路があって,それを制約条件に組み込めば使えそ う. 羽藤: l_e*x_eが維持管理コストだからどう設定するか. ■column generation 上位問題:K台の選択ルートの距離の最小化 下位問題:距離の短いルート群の生成 ・容量cを横軸,頂点を縦軸にとった行列Mで頂点vまでの道とその際の総需要dを表 す. ・DPで道を形成していく w(vの近傍点)をvの次に追加するかどうかを判断して加えていく. 行列の中の点の数がnc個なのでnc回繰り返せば道が1本できる.ルートの本数はn本で きるのでcn^2回で計算可能. ■column generationの高速化: 削除:通過点を記憶して閉路となっているかを判断 ○ヒューリスティック加速 sparsification:1つのグラフを5つに分割し,Spanning treeをあらかじめ設定す る. ■Cut generation カットセットの辺の数を置いていたが,そのカットセットの生成を行う. 周回容量制約に最適化計算の制約条件ではなく,別途アルゴリズムを設定する. 切断集合に属するための条件・Mが与えられた時のS,yを抽出する条件を制約条件とし て出入りの辺の数を最小化する. ■質疑 藤垣: 車両数は外生的に与えているのか. 浦田: 与えている.ただ車両数を5,6,7..のように変えたときの比較を行うことは可能. 仲西: 結果としてどのくらい違うのか気になる. 羽藤: OR系の場合はどういう風に計算するかというのが受ける. 今泉: 容量の固定が前提だが,本当は色々あって,各車両のルートの最適化は行えるのか. 浦田: 複数台でも計算可能.今泉の場合は大きいところは大きい車両で,小さいところは小 さい車両でというように分けることを考えている. 羽藤: 首都圏で解くにしろ,神戸で解くにしろ,解法の特徴はおさえておくといい. 伊藤: デポが複数になったらどうなるのか.圏域内で回るのが最適なのか他の圏域に移るの が最適なのか. 浦田: デポが複数の場合も存在する.ただあまりORではやられていない. 伊藤: 容量が100から10になった時に何回もまわることはあるがそうした問題はあるのか. 羽藤: 台数が少ないときにどう会員を集めるか. 浦田: multi-commodityだと複数のルートを回った方が最適であるという結果が出ている. 羽藤: 問題を出すのは我々の分野では必要.今泉と若林はお互いに確認し合った方がいい. 羽藤: 避難は現状分析までしかできていないのでオペレーションを考えることはDaganzoの ように新しい. 仲西: 社会基盤では内村さんとかがやっていた. 藤垣: spaning treeは大学院の授業で貞広先生がやっていた. 羽藤: ORみたいな話を都市に適用する場合,誰でもわかるようなレベルまで落として説明し ながらも,このアルゴリズム萌えるよねみたいな話ができるといい.実装結果を見せ るのが分かりやすい.