■概要 目的地での活動時間/{(目的地までの移動時間)+(目的地での活動時間)} で表されるTTRという概念を導入して、アクティビティパターン別に分析を行っ た。 HWHの間に他のアクティビティが入る場合は帰宅、通勤時間を全体から差し引い たものを 移動時間として計算した。結果としては例えば義務活動は余裕がないからなの か、、TTRは小さく、 標準偏差も小さい。このとき、個人属性、空間属性、パターンなどを変数として 重回帰により パラメータ推定を行った。結果、例えばスポーツに関して、男性の方がスポーツ TTRが小さく、 より活動時間に多く時間を割いていることが分かる。 ■質疑 中西さん 人によっていくことのできる場所は限定的だと思う。 TTRは場所が遠くても行って活動するのかといったことの分析になるので 選択肢集合によって意味が変わって来ると思う。 そういうのは同一個人で見るとわかるのだろうか。 羽藤先生 施設配置のときに重要となってくると思う。時間を短くすることが重要なのか、 本当は駐車場が効いているのかとか。 カルロスさん 政策的には何が大事なのか。 TTRに差がでるのはどんなときなのか。 羽藤先生 同じアクティビティをするのに移動時間がどう使われるか。 生活の質を落とさないためにはアクティビティを変えないことなのか、時間を変 えないことなのか、 あるいはTTRのような割合なのかという分析がいる。 このような割と単純な指標で分かる。 カルロスさん 家の環境が変わるとTTRが変わる。 柳沼さん 活動自体が固まった人に計算していき、パターン分類していく。 山崎さん 同じ活動目的で、訪問施設種類別に評価するのに使える。 羽藤先生 遠くから来ているから施設の価値があるということ。 池田さん 比なので、近いけど少ししか活動しないが、ショッピングセンター遠くても活動 するという ことが同一になる。絶対量の考慮が必要。 羽藤先生 配分モデルと考えられる。 使える時間の中からこの活動にはどれくらい時間をかけるというののチョイスと なる。 児玉さん 施設配置のときに、この分析だと近いと利便性が高いのに分散させるという結果 もあり得る。 芝原くん やはり比を使っているのが気になる。 羽藤先生 商店街での歩きと時間の関係を考えるのと同じ。 若林くん 観光地においてTTRが低いほど時間かけてでも行くということがわかるので いい指標になるのではないか。観光地での魅力ポイント。 カルロスさん 車が好きな人は、もし活動時間が少なくても、車を運転できるのでうれしいと 感じるはず。 羽藤先生 モードによって選好があるということ。カーネマンが移動中の効用を計算する というのをやっていた。本が読める、座れるとか。実際の行動と二次的行動 の識別ができるとできそう。移動の質を移動手段、行動、その効用を調査して 評価できるかもしれない。 中西さん 行動の分離以前に制約を整理した方がいい。そもそも郊外に住むのが好きだから 移動時間が長くなるのは許容していて、その中で副次的な行動をしている。 羽藤先生 制約の観測はどうするのか。繰り返しデータから要素を抽出する。