■研究背景 ・サステナビリティという言葉がはやっている. ・基本的な前提は高密度及び土地利用度で ・都市構想と交通行動には因果関係がある? ・居住地区自己選択は走行距離に影響を与えるかもしれない. ・ ■枠組み ・長期的選択: ・中期的選択:居住地区選択,自動車台数選択 ・短期的選択 + ・近隣地区不一致 意識(都市or郊外)×住宅立地(都市or郊外)で4つのパターン ■3つの仮設 ・土地利用と意識は同様に重要 ・意識のみ重要(立地は関係ない) ・土地利用のみ重要(意識は関係ない)→自己選択影響はない ■不一致を推定する ・個人意識と近隣地区特性の関数 ・NorthSanFranとPleasantHill,Concordからランダムサンプリングして調査 ・原因分析によって潜在変数(5つ)を推定 ○5つのルール M1:ミスマッチをダミー変数で表す M2:連続変数で表す.サンプルの最高の値-個人の最高の値 M3:M1に愛着度をかける M4:M2に愛着度をかける M5:地区偏差と比較してダミー変数で表す ■モデル構造 ・選択性バイアスの修正Tobitモデル ・外出の選択のモデル(M手段で外出するorしない)×走行距離のモデル ・誤差項に相関がある,離散選択の結果により連座置く選択の値が異なる ・鉄道,バス,徒歩・自転車の移動距離についてtobitモデルを適用する. ■推定結果 ベイズラインモデルとフルモデルで比較 ○総合走行距離 意識の効果は土地利用の効果が小さい. ○自動車走行距離 不一致都市生活者は新都市生活者より長い ○鉄道選択モデル 不一致都市生活者(-) 不一致郊外生活者(+) フールモデルで効果が少し小さくなる ○バス選択 不一致都市生活者(-) 不一致郊外生活者(+) フールモデルで効果が少し小さくなる ○徒歩・自転車走行距離 フールで効果なくなる 手段に対して意識の ■まとめ ・真都市生活者は総合走行距離と自動車走行距離が最短.不一致の組が最長の距離 ・鉄道選択者は新都市生活者が最高 ・徒歩・自転車の利用について 羽藤: セルフセレクションについて説明を. カルロス: 都市の施策として車の利用を減らして.車を使いたいので郊外に引っ越す等の影響はあるが,意識と実際に住んでいる場所に違いがあることがある.つまり自己選択の影響を含んでいる. 伊藤: 車に乗るのが好きな人ほど郊外に住む.でも郊外に住んでいる人が車の利用が長いと調査で言えるかというと,郊外に住んでいるから長いのか,車が好きだから長いのか,意識と選択結果の構造に相関がある.自己相関バイアスがある. 羽藤: 高齢者が暮らしているとミスマッチになる. カルロス: 態度が変わる.クロスセクションしか持っていないが,パネルデータを用いれば可能.孫や子供の影響で都市部にすみたくなるとかある. 都市構想の影響が低くなった場合は,自己選択の影響が大きいので,コンパクトシティにしなくてもよくなる. 児玉: アンケートで意識を聞いているが,そのアンケートにも誤差はある.自己申告制が疑問 羽藤: 調査方法がすごく難しい.preferenceはどこからやってくるのか.ビルト円売路面とによって自己相関を表せる. 羽藤: 柏に住んでいる人の行動が,住む前の鼓動と比べてどう変化したのか研究している.そういうのを分析するとその土地に合った行動をとってもらえるのか. カルロス: パネルデータなら短い時間で変わらないと仮定するとあまり変わらない. 羽藤: 居住地選択はうちの研究室でやっていない. 伊藤: アンケートをうちの研究室ではやっていない. 今泉: 自己選択バイアスは色々なところで言われている.データからは読み取れない場合がある. 羽藤: 繰り返しがあればできそうか. 今泉: 勤務時間等たまってきたっていうのも表面データではわからない.意識調査でも入れないと分からないのでは. 池田: 結果がすごく意外だった.地区特性が効いてなくて,意識だけ効いているというのが意外.都市工だから地区特性いじっても意味ないというのがショック. 羽藤: ジョギングする人はジョギングする カルロス: 郊外だと緑が多いから変わる. 羽藤: アメリカだといろいろやっているがこの研究では効果がない. 羽藤: 池田君とか今泉の研究は都市構造を変えるという点でこういう話は大事. 昔住んでいたところはいきなり下り坂.今住んでいるところはいきなり上り坂だから走らなくなった. 児玉: 地区の取り方が荒い.もっと微視的なのではないか. 羽藤: オレの感じだとマンションの出だしと目標地点までの距離.ゾーニングだと粗い. カルロス: 医学でやっているのは,地区の特性と意識として入れているので,たまに意識の方が強いことはある. 高取: 居住地選択があってどういう風に政策に生かせるのか. カルロス: 自己選択の影響を取り扱っているのは本当の交通行動に影響がある.大事なのは本当の因果関係. 池田: 高齢者に着目した歩行者の研究をやっていたが,公園が歩行距離に影響を与えることが分かった.適度な位置に公園があることが大事.全体を俯瞰したときに重要なのではないかと考えていた. 高取: なんかの行動を増やすのが目的で,そのために空間を変えるということか. 羽藤: 厚生労働省と国土交通省で健康医療福祉都市の製作に注目している.医療費が膨大になって,こまごました施策ではなく都市構造による大規模な施策が必要. 高取: 住み替えというよりは住んでいる人の行動を変えるということか 鈴木: 居住地を考えるときは時系列のデータとしては利用できないことが大きいのでアンケートをやらざるを得ないと思うが,アンケートにも問題があるのでどう設計するかが問題. 羽藤: こういう政策したらこうなる,というのを知りたいのか,真理を追究するのか.コンパクトシティみたいな話はよくわかっていない.もう少し現象解明型の研究があってもよい. 芝原: セルフセレクションの歩きたいから歩くというのと,環境によって歩きたいというのを表しているがその関係を表しているのか. 羽藤: アンケートを取ると,過小評価されてしまう. 芝原: 陸前高田ではアンケートを取ると震災直後なのでみんな高台に行きたがる. カルロス: 歩きたいから引っ越すということはない 羽藤: 陸前高田の場合は命の問題でチョイスしている.でもやっぱり暮らしにくくて夫婦で喧嘩みたいなことが起こる. カルロス: 仮設の選択は抽選になったので選択の余地がない. 羽藤: アンケートだと分かんないから答えられないから,陸前高田ではアンケートは信用できない 大山: 不一致の人はなんですんでいるのか. カルロス: 子供がいるから広い家がいい,だけど市街地だと高すぎるという理由で郊外に住むことはある. 大山: 郊外に住んでいる人が都心に住んだときに車を使い続けるということはあるが,意識は移り変わっていくものでは. カルロス: パネルデータを用いた分析も考えられるが,そうした研究のレビューがない. 羽藤: モデリングに新規性は全然ない.心理学的なモデルでロスとゲインのようなものを取り扱いたいのか,政策ベースでやりたいならこういう論文を読むことはいい. 居住地選択はアメリカでやられているが,非集計では弱い.コンパクトシティの考えもまだ弱くてレビューが足りていない. カルロス: 居住地選択や交通行動の都市との因果関係を立証したい. 羽藤: 安易にモデルで結果を出すのではだめ.政策の面から考えていなくて,何が説明変数になるか考えられていない.Macfaddenの論文とか医療・保険系の論文を読んでみるといいかもしれない. カルロス: 日本語でやるのは難しかった.言葉が出てこない.