概要
都市を考える際に欠かすことのできない経済の視点を養うことを目的としたミクロ経済学ゼミです。このゼミでは、生産者と消費者それぞれの立場の考え方(戦略)と、その結果どのような均衡状態が発生しているのかを考えます。輪読形式で発表を行いました。
開催日時: 2012年 7月 1日(日)8:00~(各章40分)
対象書籍: 奥野正寛:ミクロ経済学,東京大学出版会,2008.
その他参考文献
ジョセフ・E・スティグリッツ, スティグリッツ ミクロ経済学, 東洋経済新報社, 2006.
荒井一博, ミクロ経済理論, 有斐閣アルマ, 2010.
第1章 消費者行動
消費者とその行動仮説
ミクロ経済の主体は家計と企業である。本章では家計の構造を消費者行動として解説し、経済学の前提としての家計と、消費者満足度を表す効用の概念、そして効用最大化により説明される需要の性質を扱う。
1章発表資料(pdf) 1章議事録
第2章 生産者行動
生産者とその行動仮説
株主の利益を最大化するよう経営される株式会社の戦略を考える。短期・長期の生産計画の定式化。
2章発表資料(pdf) 2章議事録
第3章 市場均衡
均衡とは、余剰とは
消費者・生産者は自分の利益を最大化するように需要・供給を市場に伝達する。すると市場で,需要と供給のバランスがとれるように価格が調整される。結果として望ましい資源配分が実現される。
3章発表資料(pdf) 3章議事録
第4章 ゲーム理論の基礎
ゲーム理論とは、戦略的環境の下でどう行動するかを明らかにするもの
戦略的環境とは自分が取るべき戦略が,相手の戦略をどう予想するかにより変化する環境。意思決定を各プレーヤーが同時に行うか順番に決定していくかの違いや、部分ゲーム完全均衡の解法を考える。
4章発表資料(pdf) 4章議事録
第5章 不完全競争
現実社会では個別企業の行動が市場価格に無視できない影響を与えている。そこで自らの行動が市場価格に与える影響を考慮するときの行動パターンを考えていく。
5章発表資料(pdf) 5章議事録
第6章 不確実性と情報の非対称性
将来起こり得る事態のいずれが実現するのかについて、意思決定者が知らない状況(不果実性)や、ある⼈が知っている情報を別の⼈は知らないという状況(情報の非対称性)における意思決定問題を考える。
6章発表資料(pdf) 6章議事録
第7章 外部性と公共財
外部性とはある経済主体の行動が、市場の取引を通じることなく、別の経済主体の効用関数または生産関数に影響を与えること。どうすれば外部不経済(公害など)を抑制できるのだろうか。コースの定理、ピグー税、サミュエルソン条件など。
7章発表資料(pdf) 7章議事録