●井料:非効用型時間配分モデルを用いた交通ネットワーク構造の評価

■1-3章【理論】

・交通ネットワークの幾何構造
ポートは一点一直線,需要は二点⇒ネットワークの必要性。幾何構造以外の情報なしにネットワークを評価するものさし。
・全ノードペアの平均距離(最短経路探索)
・一様な分布交通量
⇒集計操作(問題あり?)

どんな機能を評価すべきか.ある場所にいる人が交通ネットワークの存在によりどれだけ自身の行動範囲を空間的に広げるか.
・行動範囲の定義
目的地をひとつだけ確率的に選択し,単純トリップの中で一定以上の確率で訪問する目的地の集合
⇒確率的な目的地選択モデル、説明変数は往復時間

ロジットモデルを利用していいのか?
・本質的に確率的な選択モデル(時間配分行動モデル)
移動を選択する確率:滞在を選択する確率=1:u
選択肢集合の増減に関わらず各選択肢の選択確率比は変わらない

自身のもつtime bugetを移動と滞在に確率的に割り振る.
移動より滞在が選択されやすく選択確率比は所与、「同一の目的地へ異なる経路でいく」(経路選択問題)
最短経路のみを考慮する目的地選択モデルを導出可能
⇒経路列挙不要

■4-6章【適用】

累積訪問率が指定確率(50%,90%)を超えたとき目的地数を全体目的地数(100% 目的地数)で割る.ローレンツ曲線のように、どれだけ偏ってるか,45度の直線との面積(ジニ係数)
・集中型ネットワークと分散型ネットワークの比較
確率uはルースの確定効用モデル
⇒なぜ今使われてないのか